剣道の基本ルール
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試合規則・審判規則に則り、有効打突を競う競技です。
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試合場は基本的には板張り(体育館・武道場など)で、9m~11m四方の四角形です。ごく稀には野天試合などが行われる大会もあります。(○○神社奉納大会など)
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試合時間は原則5分(小学生は2分、中学生は3分がほとんど)です。
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勝敗は3本勝負とし、試合時間内に2本先取するか、片方が1本を取ったまま時間切れになれば勝負ありです。
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時間内に勝敗が決しない場合は延長戦となり、先に1本先取したほうが勝ちとなります。他にも引き分け、判定、くじ引きなどの方法もあります。
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反則行為を2回犯した場合は相手に1本が与えられます。
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禁止行為を行った場合は相手に2本が与えられ、既得本数も認められません。
【団体戦】
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5人制団体が基本ですが、3人制、7人制などの大会もあります。朝霞地区では毎年新座・和光・朝霞・志木の各市対抗で21人制団体戦を行っており、当会からも毎年選出された選手が参加しています。
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5人制団体では1番目の選手から、先鋒→次鋒→中堅→副将→大将の順番です。
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3人制団体では先鋒→中堅→大将の順番です。
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7人制団体では先鋒→次鋒→五将→中堅→三将→副将→大将の順番です。
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7人制より多い場合、先鋒・次鋒・中堅・副将・大将以外の順番は大将から数えた人数の数字+「将」になります。
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勝敗は勝者数の多いほうが勝ちとなります。勝者数が同数の場合は、取得本数の多い方が勝ちです。それも同数の場合は代表者による代表戦となります。代表戦は大会規定によって任意の選手の場合もあれば、最初に引き分けた選手など、取り決めを行っている大会もあります。時間は無制限で1本勝負で行われる場合がほとんどです。
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団体人数に足りず、片方が不戦勝の場合は人数が少ない方は2本負け扱いとなります。
※これらの規則は大会ごとに変更することができ、特に試合時間や会場の大きさなどは大会運営の都合上変更になることが少なからずあります。
有効打突とは・・
充実した気勢(大きな声・気合のこと)、適正な姿勢(体さばき、踏込み足)を持って、竹刀の打突部(弦の反対側の物打ちを中心とした刃部)で打突部位(メン・コテ・ドウ・ツキ)を刃筋正しく打突し、残心(打突部位に当てるだけではなく、打った後の気勢)あるものをいいます。
この「気・剣・体」の一致が有効打突に必要な条件となります。
そのため、ほぼ同時に打突した場合に「先に当たった」だけでは1本になり得ず、しっかりとした気勢や姿勢、その後の残心なども重要になってきます。
剣道経験のない父兄の方だと、「先に当たったのにこっちが1本じゃないのか」と感じる方もいらっしゃると思います。「速く打つ」ことも重要な要素であることには間違いありませんが、気勢・姿勢・残心を総合的に判断して審判員は判定をしています。